本についてのブログ

「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか (ブルーバックス) 馬場 悠男 (著)、講談社 ヒトと他の動物との違い、比較、些細なことが与える大きな影響

今日読んだ本、「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか (ブルーバックス) (馬場 悠男(著)、講談社)の感想。

目立っていて気になったから本著を読んでみることに。目立って感じたのは表紙。今まで読んだことのあるブルーバックスの表紙にはないデザインだったり、印象を受けたから。新デザインというよりは、単に本著の書名に合わせたら目立つようにな表紙になっただけかもしれないけど。

「顔」の進化っていう書名だしその内容は、よく見かける人間の進化の過程の中でも、顔のみに注目してその詳細なことが書いてある本かと思ったけど、それだけではなかった。全体的にはヒトのみの顔の話が多かったけど、最初の方は他の動物との比較などがあってより楽しめた。

もちろん他の動物との比較だけではなく、ヒトの顔の各部分の話も興味深かった。顔の各部分の見た目、表面的な話だけではなく中身の話など。

その他、今の時期に本著読んでよかったと思った部分は、175ページの第3章、ヒトの顔はなぜ違うのか、表情の人類学、④生物的解釈の図3-13のヒトの表情筋と感情表現、第5章の

現代の若者は歯並びが最悪
ジャンクフードなどの食文化の影響
給食を改善して顔を鍛えよう
といった箇所。なんとなく想像できることだけど、些細なことで歯並びが悪くなったりするものだと再確認できたこと。そして今読んでよかった理由は、ここしばらく、マスクをしたままで生活をしてる人が増えたから。些細なことで影響があるなら、マスクをしたまま生活するのが上記のことやそれ以外の顔のことに何か影響があるのかないのか、もしあるとすればどんな影響があるのか、どの程度影響があるのかとか想像してみるきっかけになったから。数年後、この分野に興味ある学者さんとかがいて、研究してくれて、その結果、影響があったかなかったか、あったとしたら多くの人、成長期、筋肉が衰えてくる年代ごとだったり、色々とはっきりとわかってくるとそれも「顔」の進化の話として面白そう。

ということで、さまざまな動物とヒトとの顔の違いや、人間の顔の進化、何故そのようになったとか、どんな機能があるのかとか、何故そのような形なのかとか、顔について色々な面白いことを知ることができてよかった今日この頃。