本についてのブログ

なっとくする数学記号 π、e、iから偏微分まで (ブルーバックス) 黒木 哲徳 (著)、講談社 記号の数とその分野

今日読んだ本、なっとくする数学記号 π、e、iから偏微分まで (ブルーバックス) (黒木 哲徳(著)、講談社)の感想。

数学を学んでる時に出てくる、使ってる記号で、意味は知ってても読み方を知らなかったり、なんでそのような記号が使われてるか知らなかったりすることがあるから本著を読んでみることに。書名の納得するとあるのはそういう意味なのかと思ったけど、それだけではなかった。

もちろん、その記号の読み方、由来、それを採用した人物、英語、ギリシャ文字の頭文字だとか、一部だとか、そういったことの記述もあったけど、それだけではなかった。そして、それだけではない部分が面白かった。

いろんな記号について、上記のことに加えて、その記号が使われてる数学の分野の話などの記述もあった。記号を出発点として数学のいろいろな分野のことを考えていくって形式が、これまであんまり体験したことがないから新鮮だった。数学のよくある本の内容の形式としては、ある分野について、公理的に定義、定理、命題とその証明、例題と話が進んでいくか、その分野の解説、使い方などの話が進んでいくのが多い印象だからかも。

また、記号が出発点ということで、本著に登場する記号の数だけ様々な分野に本著一冊で触れられるのも良かった。記号の一覧があってその読み方や意味、起源、定義等の羅列の本だと思ってたから、ちょっとお得な気分に。

ということで、今までただ使ってた記号についてより詳しく知ることができたのも良かったし、たくさん出てくる記号の各分野について幅広く触れることができて良かった今日この頃。